無料で英会話TOP > 英語学習のコラム > 英語を母国語(公用語)としている国は?
英語を使っている国というと、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどを思い浮かべる方は多いと思います。
もちろんこれらの国は通常話す言語が英語なので誰もが知っている国だと思います。
しかし、実は英語を公用語や準公用語としている国はもっとたくんあり、
また、公用語ではなくても事実上英語が通じる国もあり(ここではこれらを含めて便宜上、英語圏といいます)その数は現在80カ国以上あると言われています。
特に、イギリスやアメリカの自治領や、かつて植民地にしていた国々はその多くが英語が通じる国になっています。
例えば、インド、パキスタン、香港などはかつてはイギリスが統治していたため、
英語が公用語(他にも公用語になっている言語はありますが)になっていますし、シンガポールやフィリピンなどでも英語が通じます。
もちろん他国に統治されていた国などはで現地語を話す人が多いこともあるので、英語圏だからといって、
その国全ての国民が英語ができるという事ではありませんが、その国独自のなまりや特徴はありますが英語が話せる人もそれなりにいるので、
英語でコミュニケーションを取るのに困ることは少ないと言えるでしょう。
※以下に掲載する表はウィキペディア国別英語話者数ランキングを参考に、2000年当時のデータを再編集したものです。
データが少し古いですので参考程度とお考え下さい。
次の表はその国の総人口のうち、英語を話す人の割合が多い順番(80%以上)での一覧表です。 つまり、その国は英語が通じる国だと言ってよいでしょう。 アメリカ領やイギリス領の諸島などは総人口は少ないですが、英語話者の割合が高いところが多いです。
順位 | 国名 | 英語話者数 | 人口割合 |
1 | アメリカ領サモア | 6万7000人 | 100% |
2 | イギリス領インド洋地域 | 3500人 | 100% |
3 | マン島 | 8万人 | 99.9% |
4 | バルバドス | 27万5000人 | 98.5% |
5 | アイルランド | 435万人 | 98.3% |
6 | ニュージーランド | 367万人 | 97.8% |
7 | イギリス | 5960万人 | 97.7% |
8 | ジャマイカ | 265万人 | 97.6% |
9 | オーストラリア | 1735万人 | 97% |
10 | バミューダ諸島 | 6万3000人 | 96.9% |
11 | アメリカ領ヴァージン諸島 | 11万3000人 | 95.9% |
12 | フォークランド諸島 | 3000人 | 95.5% |
13 | アメリカ | 2億6744万人 | 95.1% |
14 | セントビンセント・ グレナディーン諸島 | 11万4000人 | 95% |
15 | ドミニカ国 | 6万3000人 | 94% |
16 | パラオ | 1万8500人 | 92.5% |
17 | アンギラ | 1万2000人 | 92.3% |
18 | ピトケアン諸島 | 46人 | 92% |
19 | グアム | 15万8000人 | 91% |
20 | グレナダ | 10万人 | 90.9% |
21 | ガイアナ | 68万人 | 90.5% |
22 | オランダ | 1500万人 | 90% |
23 | ノルウェー | 437万人 | 89% |
24 | マルタ | 40万人 | 89% |
25 | トリニダード・トバゴ | 114万人 | 87.7% |
26 | バハマ | 28万8000人 | 87.1% |
27 | スリナム | 41万人 | 87% |
28 | イギリス領ヴァージン諸島 | 2万人 | 86.9% |
29 | スウェーデン | 810万人 | 86% |
30 | デンマーク | 477万人 | 86% |
31 | カナダ | 2524万人 | 85.1% |
32 | イスラエル | 620万人 | 84.9% |
33 | バヌアツ | 18万人 | 83.5% |
34 | シエラレオネ | 490万人 | 83.5% |
35 | 北マリアナ諸島 | 7万人 | 83.3% |
36 | リベリア | 310万人 | 82.6% |
37 | セントヘレナ | 5400人 | 81.8% |
38 | ベリーズ | 24万6000人 | 81.6% |
39 | シンガポール | 406万人 | 80% |
40 | アンティグア・バーブーダ | 6万8000人 | 80% |
次の表はその国の総人口のうち、英語を話す人数が多い順番(1000万人以上)での一覧表です。 インドは総人口が多いので、英語を話す人の割合が12%ほどしかいないにもかかわらず、 英語を話せる人は1億2500万人以上でアメリカに次いで2位であることがわかりますし、 中国も人口が多いので、英語を話す人の割合は1%にも満たないですが、それでも1000万人もいることがわかります。
順位 | 国名 | 英語話者数 | 人口割合 |
1 | アメリカ | 2億6744万人 | 95.1% |
2 | インド | 1億2522万人 | 12.1% |
3 | パキスタン | 8869万人 | 49% |
4 | ナイジェリア | 7900万人 | 53.3% |
5 | フィリピン | 7617万人 | 78.5% |
6 | イギリス | 5960万人 | 97.7% |
7 | ドイツ | 4627万人 | 56% |
8 | バングラデシュ | 2939万人 | 18% |
9 | エジプト | 2810万人 | 35% |
10 | フランス | 2550万人 | 39% |
11 | カナダ | 2524万人 | 85.1% |
12 | イタリア | 2030万人 | 34% |
13 | オーストラリア | 1735万人 | 97% |
14 | タイ | 1712万人 | 27.1% |
15 | オランダ | 1500万人 | 90% |
16 | 南アフリカ | 1367万人 | 28.5% |
17 | ポーランド | 1270万人 | 33% |
18 | トルコ | 1200万人 | 17% |
19 | イラク | 1109万人 | 35% |
20 | スペイン | 1040万人 | 22% |
21 | 中国 | 1000万人 | 0.83% |
では、英語でコミュニケーションができる人は世界全体で何人ぐらいいるのでしょうか。
流動的なこともあり統計情報はいくつかあって、正確な数字を出すのが難しいのですが、
少し古いデータとなりますが、2005年の文部省の資料によると、
英語を母国語とするネイティブスピーカーですが、これは約4億人といわれています。
また、普段から英語を使用している人口は5億1千4百万人となっています。
さらに、英語を公用語または準公用語にしている国は54ヶ国で、その人口は約21億人となっています。
もちろん21億人がすべて英語が通じるかどうかは別にしても、上記の英語話者の人口別順位表の人数を単純計算しただけでも9億9000万人になりますので、
英語を話せるようになっていれば、少なくとも十数億人以上の世界中の多くの人とコミュニケーションが取れることは事実ですし、
今後もこの数は増えて行くと思います。
(この記事の最終更新日:2017年1月7日)
参考)
文部科学省ホームページに掲載されている資料より
世界の言語別使用人口(2005年)
国別英語話者数ランキング(ウィキペディアより)
国別英語話者数ランキング